先日「ツグミ」の瞬膜を紹介しました。
今日は、偶然「ツミ」の瞬膜を捉えました。
丁度良いので、鳥の目に瞬膜(しゅんまく)と言うのがあるのを紹介しようと思います。
人間は眼球の乾燥を防ぐため、時々まぶたを上から下におろし、下から上に戻します。
これをまばたきと呼んでいます。
ところが、鳥の目の構造はちょっと違います。
眼球とまぶたの間にもう一枚の薄い膜があって、その膜を瞬膜(しゅんまく)と言います。
人間はまぶたを動かして眼球の乾燥を防ぎますが、鳥はまぶたではなく瞬膜を動かして乾燥を防ぎます。
まぶたを動かしていないので、この動作を「まばたき」とは言わないんでしょうね。
また、人間はまぶたを上下に動かしますが、鳥の瞬膜は目頭から目じりに横に動かします。
そして、瞬膜は半透明なものと白色のものがあって、鳥によって異なります。
今日偶然とらえた「ツミ」の瞬膜は、瞬膜を半分閉じた瞬間をとらえています。
ですから、写真を見れば瞬膜を目頭から目じりに向けて横に動かすことがわかります。
下の写真を見てください。
左側の写真が通常の目で、右側の写真が瞬膜を半分閉じたところです。
【写真201】
「ツミ」の瞬膜は半透明ですね。
偶然とらえた貴重な一枚です。
秋山 孝
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