「アオサギ」が卵を温めている姿を、ここで何度か紹介しました。
巣からかすかに見えた卵も紹介しました。
ヒナが誕生するのを楽しみにしていました。
しかし、激しい豪雨があり遊水地が冠水しました。
冠水により状況が変わってしまいました。
もしかしたら、卵は孵化しないかもしれません。
今までの経過を紹介します。
4月7日:巣にカップルが寄り添って立っていました
4月8日:巣がもぬけの空
4月9日:抱卵体勢
4月12日:抱卵体勢、卵1個確認
4月14日:抱卵体勢
4月15日:抱卵体勢
4月16日:抱卵体勢。卵4個確認
4月17日:夜に豪雨
4月18日:遊水地が冠水
4月19日:水が引き通常状態に戻る
4月20日:抱卵体勢、卵1個確認
4月21日:抱卵体勢、卵2個確認
4月22日:抱卵体勢、卵2個確認
4月23日:抱卵体勢、卵1個確認
4月25日:抱卵体勢、卵2個確認
4月27日:抱卵体制とらず、卵確認できず
4月28日:抱卵体制とらず、卵確認できず
産卵は 4月8日か9日 と思われます。
抱卵期間は 23日~28日 のようです。
と言うことは、卵の孵化は 5月1日~5月7日 になります。
孵化を期待していましたが、
17日夜の豪雨により増水した水で、葦に囲まれた巣は浮き上がったと思われます。
19日に水は引き、巣は元の位置に降りてきたと思われます。
そのため豪雨前と後で見た目、巣は同じに見えました。
水が引いた後も「アオサギ」は抱卵体勢をしていたので、卵は無事だったと思いました。
ところが、27日28日と抱卵体勢をとっていません。
巣に居ないことも度々です。
巣に戻ってきても、巣の手入れのようなことをしますが、抱卵体制はとりません。
これらのことから、卵は死んでしまったのではないかと思います。
巣は増水した水の上に浮いていましたが、巣の中に水は入り込んでいると思われます。
そのため、卵は二日間ほど水に浸かっていた可能性があります。
温められず、冷たい水に浸かっていたので卵は死んでしまった可能性があります。
水が引いて巣が元の位置に落ち着いて、「アオサギ」も抱卵体勢を始めました。
5日ほど抱卵体勢をしていましたが、27日28日と抱卵体勢をとっていません。
5日ほど抱卵体勢をしながら、卵が死滅してしまったことに気が付いたのではないかと思います。
そのため、27日28日は巣に居ても卵を温めようとしないのじゃないかと思います。
卵が死滅したので巣を放棄しても良いですが、卵そのものは巣にあるわけですから、親として心残りがあるんじゃないですかね。
そのため、時々巣に戻ってきて佇んでいるんじゃないかと思います。
私は、このように想像していますが、皆さんはどう思いますか。
今後の展開はどうなるでしょう。
秋山 孝
——コメント——
秋山さんの想像のとおりではないでしょうか。
アオサギの巣の観察便り、毎日楽しみにしていましたが、厳しい状況ですね。
卵が水に浸かっては孵化は難しいと思います。それに気付いた親は、また最初から
やり直さないのでしょうか。ツバメは一からやり直すのを実際に観察していますが、アオサギのような大きな鳥はどうするのでしょうかね。今後の展開が気になります。
先日、生田緑地へ行きましたが、朝見た時は干上がった田んぼの小さな水溜まりに
オタマジャクシがひしめき合っていました。帰りの6時間後に見た時は完全に干上がり、土に乾燥したオタマジャクシが張り付いていました。全滅状態でしたが、それが野生の世界なのですね。雨が降ってくれたら、無事カエルになれたと思います。
いつもいろいろ考えさせてくれる自然の営みは、悲しみも多いですね。
これからもアオサギの巣の展開を楽しみにしております。
By:tomiko
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コメントありがとうございます。
卵はダメでしょうね。
卵が流されるなどして無くなれば、さっさとあきらめて新たな産卵への行動になると思います。
でも、卵が目の前にあるので、なかなか踏ん切りがつかないのかもしれませんね。
隣の下飯田遊水地には木の上に「アオサギ」が巣を作って抱卵しているようです。
今田遊水地にはそんな木がありませんから、葦原に作るしきゃありません。
今後どうなるか見ていきたいと思います。
オタマジャクシと水溜まり、それが自然ですね。
自然には、やさしさと厳しさがありますからね。
秋山 孝
By:湘爺
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