長い梅雨でした。雨の合間に川名谷戸に行くと何回か草刈り作業中でした。いつも谷戸に入るときは「今日も蛇さんに出会いませんように」と手を合せます。
7月5日は造園会社のトラックの脇を抜けた途端、目の前をシマヘビが崖斜面へ急いで去りました。草刈り作業で追われたのかも。下は、ヨシの丈が2メートル以上に伸びた、まだ草刈り前の湿地(7/05)です。
この時季の蝶の多くはヒメウラナミジャノメとヒカゲチョウです。
バレリーナのチュチュのような扮装の主はベッコウハゴロモの幼虫です。
イヌビワの葉裏によくオオトリノフンダマシが潜んでいます。
7月19日 草刈り後の本谷戸です。以前、畑だったところがすっかり開けました。
露出した砂岩層でヒメアカタテハがまったりしていました。この空地をテリトリーにしているルリタテハに追われていることが多いですが・・
谷戸入口の水たまりにクロアゲハがしばし執心を見せていました。吸水を繰りかえしますが。この泥水にどんな養分があるのでしょう。
7月26日 草刈り作業も一段落したようで谷戸内はさっぱりしました。
機械音もなく静まった谷戸に響くのは大きなウシガエルの声とガビチョウ、カラスの声。ウグイスもあまり聞こえず、蝉の声はまったくありません。蜘蛛とクモの巣と餌食が目立ってきました。アジサイの葉の間でクサグモらしい蜘蛛に捉われていたのはニイニイゼミです。羽化後間もないようです。
道でオオヒラタシデムシら森の掃除屋が多数食事中。ハエも加わって宴会の趣きです。
7月19日には各自お弁当を持ち寄るランチ風な光景もありましたが・・。
前谷戸のアジサイはすっかり咲き終わりましたが、毎年晩秋まで赤さが残るアジサイがあります。川名谷戸のハス開花は遅く、これからです。
本谷戸の草刈り跡にいち早く、へそくりの語源と云われるカラスビシャク(別名・ハンゲ(半夏))が伸びていました。
週単位でも生きものの盛衰、変化が見られる谷戸はいつも面白いワンダーランドです。
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