今日は、藤沢サンクチュアリの臨時作業で、グラウンドの整備作業をしました。
雲一つない全面青一色の空に、太陽がまぶしく輝いていました。
随分暖かく、作業していると汗びっしょりになりました。
すると、上空に「ノスリ」が現れて旋回し始めました。
グラウンドを整備しているので、飛び出てきた虫を狙っているのだと思います。
かなり低い高度で旋回しています。
カメラを持っていれば、最高の写真が撮れるのに、残念残念残念。
「ノスリ」に係ってばかりいられません、作業を急がねば。
しばらくすると、カラスが出てきました。
そして、カラスが「ノスリ」に モビング し始めました。
藤沢市教育文化センター発行の「藤沢の自然2改訂版 藤沢の鳥」によると「モビング」は以下のように解説してあります。
「より大きな鳥を、より小さな鳥が群れを作ってつきまとい、追い払う行動 偽攻撃という タカ類に対してカラスが良く行う」
偽攻撃ですから、直接危害を加えることはありません。
今日もカラスがしつこく付きまとっていましたが、直接攻撃はしませんでした。
モビングされたタカ類は、無益な殺生は好みませんから、反撃せずひたすら逃げ回ります。
今までに、カラスがタカ類をモビングする現場に何度も出くわしています。
その現場でカラスが直接攻撃することはありませんが、今までに一回だけ直接攻撃をした現場に出くわしたことがあります。
今日のモビングシーンを見ていて思い出しました。
随分前ですが、その時のことを写真で紹介しようと思います。
2009年11月3日9時30分、湘南台公園上空での出来事です。
「ノスリ」が2羽のカラスにモビングされていました。
【写真101】
すると、一羽のカラスが「ノスリ」の尾羽にかみつきました。
これです、カラスが「ノスリ」に対して直接攻撃を加えました。
【写真102】
カラスが尾羽を引っ張って引き抜こうとしています。
「ノスリ」は必死に耐えています。
【写真103】
離れました。
尾羽を引き抜いたのか、それとも尾羽にかみついていた嘴を開いて離したのか、どちらでしょう。
【写真104】
その直後の「ノスリ」の姿です。
尾羽を見ると特に損傷はないようなので、カラスがかみついていた嘴を開いて離したようです。
【写真105】
嘴を離した反動で、お互いの距離が離れました。
【写真106】
しかし、カラスはしつこく追い回します。
【写真107】
離れていたもう一羽のカラスも加わり、追いかけまわします。
【写真108】
そして、ようやくカラスから解放されました。
【写真109】
「ノスリ」はまっすぐ飛び去って行きました。
結局5分ほどモビングされていました。
「ノスリ」さん、お疲れ様でした。
秋山 孝
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