公園に入った時には、声はしていなかったのですが、
少し前まで、オオムシクイが囀っていたと聞きました。
また鳴かないかしらと思っていると、じきに、ジジロ、ジジロ、ジジロ、の声。
以前、江の島で聞いたのと同じ、オオムシクイの声です。
数人で声の方を探しますが、暗いスダジイの枝の中で、ちっとも見えません。
囀りが聞けただけでも良いとしよう・・・、と言っていましたが、
ふいに、ちょっとだけ見える所に来てくれました。
囀ってくれなければ、メボソムシクイと全然区別できない、と思っていましたが、
白い眉斑が、クチバシの元にくっついていればメボソムシクイ、
離れていればオオムシクイ、と詳しいお仲間がおっしゃっていました。
確かに、今日のムシクイ、眉斑とクチバシの元の部分に隙間がありました。
大庭へ回りました。城址公園では夏鳥の姿は見えず、
シジュウカラの子どもが動いていました。
自分で何やらゲットして、一人前です。 でも、これって何だろう。
虫ではなさそう。 食べられるのかな。
ここでも、キアシドクガがワンサカ。 フワリフワリ飛んでいました。
飛び方が遅くて、鳥たちの格好の餌になりそうですが、
追いかけている鳥はいません。
花の終わったシロノジシャに止まりました。
こんな地面に近い所に止まるなんて珍しい、と思いましたが、
ちょっと羽が傷んでいる感じでした。
田んぼはたっぷり水が入って、早苗が風になびいて・・・。
何とも言えない、清々しい、涼やかな風景です。
シギ類の姿は見えませんでしたが、
目元が緑色になったダイサギも、飾り羽を風になびかせて、涼し気です。
休耕田や木道脇で、クサヨシが穂を伸ばしてきました。
ヨシの中で一番早く穂が出るのがクサヨシ。
次はツルヨシ、最後がヨシです。
——コメント——
「オオムシクイ」聞いたことが無いので、日本野鳥の会の「フィールドガイド日本の野鳥」増補改訂版で調べました。
でも、載っていませんでした。
ネットで調べたら、日本野鳥の会京都支部のホームページに「オオムシクイ」が載ってました。
それによると、以前は「メボソムシクイ」の亜種「コメボソムシクイ」とされていたが、日本鳥類目録第7版で別種の「オオムシクイ」となったと書いてありました。
「フィールドガイド日本の野鳥」増補改訂版には、亜種「コメボソムシクイ」は載ってました。
割と最近の話のようですね。
この仲間は、見かけ区別がつきませんね、難しい。
秋山 孝
By:湘爺
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ほんとに、この仲間は、姿で区別するのは難しいですね。
オオムシクイ、の名前が話題にのぼるようになったのは、ここ数年のことです。
確かに、夏、白駒池付近でさんざん聞いたメボソムシクイの囀りとは、
声もリズムも違うのですが、
昔は、ちょっと変な囀りのメボソムシクイ、と思っていたかも知れません。
別種、ということになって、楽しみが増えました。
By:tomy
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媚斑での区別は難しいと思います。ネットに山階の茂田さんのメボソムシクイ識別論文が載っています。そのメボソ写真を見るとくちばしに繋がっていない個体が載っています。識別点としては体の色の違いがあるそうですが、みなさんぜひその写真を見てください。
By:kazunaritt
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今回はしっかり囀っていましたが、姿だけで区別するのは、本当に難しいですね。
論文の3種の写真見ましたが、オオムシクイ、メボソムシクイ、眉斑も同じようで・・・。
色の違いが細かく書かれていましたが、私には区別はとても無理、という感じ。
囀っていなければ、エゾムシクイとの区別もできないな、と思います。
By:tomy
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