6月18日の新林公園は湿地の木道際のハンゲショウが見頃でした。
その反対側の湿地は数年ぶりに田起こし、代掻きが行われて田植えの準備がされていました。
若いアオサギがゆっくりと餌を探していました。
田植えを待つマット苗のそばに来ました。
というのが今年の6月中旬の光景ですが、この湿地のことを少し遡ってみます。まずは先月5月です。セリなどがまばらに生えている合間にシュレーゲルアオガエルの白い卵塊が2つほど見えていました。
1週間後には湿地は田起こしされていて、卵塊がなくなっていました。行方が気になりましたが。
さて、さらに1年遡って2020年5月中旬の湿地のことです。草の間に白いお饅頭みたいなものが見えて、それまで実物を見たことのないシュレーゲルアオガエルの卵塊かもしれないと思い、写真を撮りました。
さらに、その白い形が崩れたものも多く見られました。この湿地一帯は木道の改修工事などで2020年春までの数年間、立入禁止になっていました。それで、ふつうあまり目にしないと言われるシュレーゲルが開けた水面で産卵したのでしょうか、よくわかりませんが、ともあれ、遠目の肉眼では分からないまま、シュレーゲルの卵塊らしきものを撮った後、パソコンの画面を見てびっくりしました。
なんと!たくさんの白いオタマジャクシらしきものが写っていたのですから!
それからは、ひとに尋ねたり、ネットで調べたりです。卵塊が白く、卵が白いのですから、白いオタマジャクシも不思議ではないとはいえ驚きでした。これはじきに黒くなってふつうの黒いオタマジャクシになるとか・・
昨年の5月の時点ではいろいろ考慮して自然通信への投稿を控えました。今年の5月の通信でも触れずにいましたが、今は産卵時期も過ぎ、また田んぼの再開で今後どうなるかわからないと思い、おくればせながら今月の投稿にしました。
さて、6月の谷戸では渋い美形のヒカゲチョウが増えてきました。
そして、イチモンジチョウです。ひらひらと飛ぶコミスジはお馴染みですが、谷戸でやや大きいイチモンジチョウに出会えたのは嬉しい。
そして、夏至の21日には意外な出会いがありました。
谷戸に草刈りが入ったばかりで土面が露出した、細い昔の畦道になんか穴が開いています。
これはなんだ?と思った数メートル先にいたのはミシシッピーアカミミガメ!土を掘っているらしいのですが、ストレスを与えちゃいけないと思い、写真を2枚だけ撮って急いで離れました。
あとから戻ってみると本人はアジサイの下に移動していて、2つ目の穴が開いていました。深さは6,7㎝ほどに見えますが、卵があるようには見えません。穴だけ掘っておいて後で産卵するのかしら?
亀に詳しい方、教えてください。ミシシッピーアカミミガメはどこでもよく目にしますが、土に穴を掘っているのは初めて見ました。
3日後に行ってみると、1穴、2穴の先に同じ4メートルほどの間隔で3つ目の穴があり、1つ目と3つ目は泥土で塞いでありました。
2つ目だけは空いたままで、卵のようなものは見えませんでした。
いよいよ暑くなるこれから、7月はどんな出会いが待っているでしょうか。
——コメント——
「ミシシッピアカミミガメ」の穴掘りは何でしょうね。
調べてみると、以下のように書いてありました。やはり産卵のようですね。
でも、パッと見、卵は見えなかったんですよね。どうしたんでしょうね。
【記】
4~7月に水辺の地面が露出した場所に穴を掘り、産卵する。
地面が堅い場合は体内に蓄えた水を排泄し、地面を湿らせてから穴を掘る。
卵は70日前後で孵化する。
1つ目と3つ目の穴は塞いであったのでたぶん産卵を済ませたのだと思います。2つ目は穴掘り最中を私に見られちゃったのでまずいと判断した?だれかのブログか何かに、穴を掘り返したら卵があった云々と書いてあったような・・ですが、好奇心のためにそんな酷いことはできませんよね。
ハンゲショウたくさんありますね〜木陰で見かけるイメージですが、こちらは日当たり良く勢いがありますね‥周りの緑と共に美しい!シュレーゲルのレポート興味深いです‥卵塊の中の小さな丸いものがおたまじゃくしが育ってきて生まれる直前のものなのですね〜これらから白いものが生まれても不思議はないと思いますがびっくりでした。ヒカゲチョウ‥これは美しい❗️
ハンゲショウがずいぶん増えました。この日は珍しく来園者が少なく、絵的に綺麗だったです。土日はザリガニ釣りの親子で賑わいます。シュレーゲルは普通種ですが、最近は両生類などを秘かに卵から育てるマニアがいたり、売買する者もいるようなので・・
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