1月23日に私が投稿した「今田遊水地(チョウゲンボウ)」に載せた「カワウ」が、にがわら さんから「ウミウ」ではないかとのコメントがありました。
コメントをご覧になってください。
何故かこのホームページは、コメントに添付した写真は小さくしか表示されません。
そのため、コメントに対するコメントではなく、新規として投稿しました。
問題となった鵜の写真をトリミングして大きくしました。
遠くから撮った逆光気味の別の写真も紹介しておきます。
どちらの写真を見ても口角は鋭角で「ウミウ」の特徴です。
でも、羽の色を見ると茶色系で「カワウ」みたいなんですよね。
「カワウ」は川だけでなく海にもよく出没しますが、「ウミウ」は海からあまり離れないという頭があります。
それと茶色っぽいので、私は安易に「カワウ」と思い込んでいました。私の悪い癖です。
参考に、以前紹介したことのある環境省の出している「カワウ」と「ウミウ」の識別も載せておきます。
羽の色は「カワウ」は褐色光沢で「ウミウ」は暗緑色光沢なんですよね。
でも、環境省の資料を良く見ると、羽の色は「成鳥の場合」と書いてまりますね。
と言うことは、幼鳥はまた違うということですね。
写真の鵜は口角を見ると確かに「ウミウ」なのに、体は茶色系なのは幼鳥だからかもしれませんね。
でも、「ウミウ」なのに、海岸から10Km以上ある今田遊水地に居るのも不思議ですね。
秋山 孝
コメント
その後調べたら、「ウミウ」の幼鳥は全体的に黒褐色で、成鳥の様な光沢は無く、喉からお腹にかけては白色と書いてありました。
「ウミウ」の幼鳥は、成鳥の暗緑色光沢とは違って黒褐色なんですね。
秋山 孝
にがわらさん、よくぞ見つけていただきました。大きな川では上がるとか、移動の時には編隊で内陸部を飛翔する姿の観察はあるようですが、ほとんどが海辺での観察ですね。(日本野鳥の会神奈川支部「神奈川の鳥」より) 中小河川の境川でここまで上がってくるとは驚きです。貴重な記録になります。ありがとうございました。今後はウも馬鹿にせずカワウだろうなんて鵜呑みにせずしっかり見ないといけませんね。
最初にこの個体を見つけたときは体格ががっちりしているところに違和感を感じ、その次に胸から腹にかけて薄い黄色の汚れがあることにも気づき、そこからもしやと思い双眼鏡で覗いてみた、という次第です。ウミウはカワウよりも若干大きいので、(もちろん個体差やプロポーションにもよりますが)発見の一つの手がかりになるかもしれません。
汚れについては、沿岸部の海鳥によくみられる軽度の油曝ではないかと思っています。境川遊水地のカワウは基本的に油曝によって汚れていることはないので、現地ではこれも違和感を感じた一つの要素になりました。
この時期のカワウには北海道で標識されたことを示す赤足環をつけた個体がいることがあるので注意して見るようにしています。皆さんもぜひウに注目してみてください。