5月の川名緑地から

新葉から若葉へ茂るにつれて虫たちがたくさん育っています。虫が増えると鳥のヒナたちのご馳走も増えます。
谷戸の密生してきた草地のカラムシの葉にアカタテハ幼虫が多数いました。まだ小さいのは葉にくるまり、大きいのはもう身を出して。

川名緑地のあちこちにジャコウアゲハの食草のオオバウマノスズクサが多く生えています。妖艶な花は谷戸では毎年見られます(左)が、新林公園の近く、ミネベア工場敷地のフェンスに毎年切られてもまた新しく伸びてきた蔓に小さな花が咲いていました(右)。

そして、オオバウマノスズクサの葉にお約束通りにジャコウアゲハの2,3ミリの卵が見つかり(5月5日)、5月25日には別の蔓ですが、1㎝足らずの幼虫が葉を齧っていました。

谷戸ではマルバウツギが先に咲き始め、次にウツギが深緑に映えてきました。

5月25日、谷戸の丈高くなってきたヨシの間から3㎝位のシャンパンゴールドの渋い光を放つカミキリムシが顔を出しました。残念ながら、種名は分からず、です。

次もゴージャス系の虫がミズキの葉に登場しました。全身に金箔をまとったかのような、金色に輝く1㎝位の美しいハエです。

調べてみました。ハエ目シギアブ科のキアシキンシギアブ(黄脚金鴫虻)。局地的に短い期間に見られる、里山の自然度の指標の一つとなる昆虫とありました。10年ほど谷戸に通っていますが、今まで気づかずにいて、初めての出会いでした。最後は、この時季の見るからに悪役のハンターです。

見たときは、ナミハナアブの交尾とばかり思っていました。しかし、なにか違和感が・・、ゴリラ顔と白髭に見覚えがあります。ようやく、紫っぽいナミハナアブをムシヒキアブの仲間のオオイシアブが襲っている図だとわかりました。緑地は生殺与奪の盛んな季節の只中なのでした。

——コメント——

またまた珍しい虫を紹介してくださいました。ゴージャスな虫ですね。シャンパンゴールドの渋い光‥カミキリムシもステキですが、この表現に痺れました。
オオバウマノスズクサの花を是非見てみたいです‥ありがとうございます
By:misakotn

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コメントいただき、ありがとうございます。オオバウマノスズクサはどうも南部に多く見られる気がします。
By:nontaba

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コメント

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