(7/11) 引地川湘南台地区( ヒガシニホントカゲ )

今朝はアッシー君をせねばならず、軽く川散歩をしてきました。
「トカゲ」 に出会いました。

【写真101】
「トカゲ」 の大人は全身が黄褐色で、脇に焦げ茶色の縦筋模様があります。
まだ子供の幼体は、黒色に明瞭な縦筋模様があり、尾はブルーです。
先日7月5日に 「トカゲ」 の幼体を紹介していますが、その時紹介した写真がこれです。

【写真102】
黒色に明瞭な縦筋模様がある幼体が、大人になると黄褐色になり、焦げ茶色の縦筋模様になります。
【写真101】を見ると幼体でも成体でもなくその中間のようです。
背中の黒色はなくなって銀色になり、頭の部分から黄褐色になり始めています。
頭の黄褐色が、だんだん下半身に移って行って全身が黄褐色になって大人になるのでしょう。
ですから【写真101】は大人になる手前の、青年状態なんでしょうね。
【写真101】と【写真102】を見比べると良くわかります。
横から見ても違いが良く分ると思います。
今日であった青年 「トカゲ」 の横姿です。

【写真103】
6月28日に紹介した幼体「トカゲ」の横姿です。

【写真104】
ところで、トカゲ には 「ニホントカゲ」 と 「ヒガシニホントカゲ」 に 「オカダトカゲ」 の三種あるのをご存知ですか。
従来、トカゲ は 「ニホントカゲ」 一種と思われていました。
DNAを調べた結果、東日本に住む 「ヒガシニホントカゲ」、西日本に住む 「ニホントカゲ」、伊豆半島から伊豆諸島にいる 「オカダトカゲ」 の三種に分類できることが分かったそうです。
識別は、厳密には遺伝子などを調べる必要がありますが、厳密ではありませんが見た目で識別する方法があります。
「ニホントカゲ」 と 「ヒガシニホントカゲ」 の識別は、額にある長い六角形の鱗の前方にある1対の鱗(前額板)が面で接しているか、あるいは離れているかで識別できます。
「ヒガシニホントカゲ」 は面で接していなく、「ニホントカゲ」 は面で接しています。
「ニホントカゲ」 と 「ヒガシニホントカゲ」 の境界線は若狭湾から琵琶湖を縦断し、三重県内で西に曲がって和歌山県に抜けるラインとなって居るそうです。
ですから、先に紹介した青年体、幼体は 「ヒガシニホントカゲ」 と言うことになります。
【写真101】の頭の部分を拡大して一対の前額板が面で接しているか確認しました。

【写真105】
写真を見ればわかりますが、一対の前額板が面で接していません。
ですから、確かに 「ヒガシニホントカゲ」 と言うことになります。
【写真102】の頭の部分を拡大して確認すると、分りずらいですが、やはり面でくっ付いていません。

【写真106】
でも、時間がたつにしたがって 「ニホントカゲ」 と 「ヒガシニホントカゲ」 が混ざり合ってしまうかもしれませんね。
秋山 孝

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