9月の川名緑地から

雨天が多かった9月でした。13日、谷戸の入口のジュズダマでブラシみたいな突起を振りながらせっせと葉を齧ってるのはだあれ?葉をそおっとめくってみると、黄緑色の長い体のクロコノマチョウの幼虫でした。このジュズダマは後日きれいさっぱり刈られていました。幼虫の運命は?

次の出会いはキマダラセセリ。小さくて可愛いです。

咲き始めたヒガンバナにカメラを向けると、その先にいたのはオオカマキリ。花を目あてにやって来るアゲハなどを待ち伏せしてるのかしら?

15日の新林公園、シラカシの樹液スポットにいたのはオオスズメバチ。先月はコガタスズメバチが群れをなしていましたが、オオスズメバチが取って代わったようです。

遠くから恐る恐る顔のアップを試みました。恐~い!

新林公園には大きいケンポナシの樹が何本か見られます。6月にこんな小さい細かい集散花序の花を咲かせ↓

9月にこんなふうに果実になって↓

花軸(果柄)ごと落ちていました。

これは、花のあとの実の付け根がふくらんで、花軸が曲がって肥大した果柄が果実ごと落下する仕組みらしいです。この肥大部の甘い梨の味で動物を誘い、食べてもらって種子散布する手ですね。見つけたらぜひ味をお試しあれ!

26日は予報に反して昼には雨が降り出しました。谷戸を少しだけ歩くと・・
ジョロウグモの巣がなんか賑やか、と思ったら、網にかかった大きな蛾のような獲物をジョロウグモがお食事しているところにヤマトシリアゲ2匹がお相伴にあずかっているらしいのです、が、カメラを近づけたら、ジョロウグモが糸を激しく威嚇振動させた途端に獲物が落ちてしまいました。あれあれ、気の毒なことをしました。

以前、谷戸で耕作していた方の名残りのキクイモの花が彩りを添える谷戸の秋です。

28日の新林公園。放置状態のミニ栗林に初めて見る、黄味がかった白い小さい花をつけたツルがほかの草木にからみついてはびこっていました。えっと?これはもしかして、ネナシカズラ?図鑑でしか知らなかった、いえ、前からそれと認識せずに見ていたのかもしれませんが・・

ネナシカズラは長~いツルを伸ばして寄主の植物にからみつき、寄生根を出して寄主の養分を吸収し、花も実もつけています、なんと不思議な植物でしょう。この混沌とした葉の間に小さいきれいな虫が見えました。

調べると、幼虫としては初めて見るアオクサカメムシでした。

さて、茂り放題のクリの葉柄に12㎜位の、小さいけれど見慣れた異形の姿を認めました。今まではもっと大きい2,3センチのシャチホコガ幼虫を谷戸のコナラで見ていましたが。

まだ小さいのに前肢を拡げて思いっきりの威嚇ポーズです。

カシノナガキクイムシ被食のシラカシ樹液カフェはもうスズメバチの姿はなく、夏からずっと精勤だったヒカゲチョウとヒメジャノメがひととき寛いで見えました。ではまた。

 

 

 

コメント

  1. misako より:

    今回の川名通信で一番興味をそそられたのはケンポナシです〜是非是非味見したいですね!ネナシカズラも実際には見たことないです‥川名にはあるんですね、びっくりです。シャチホコガの幼虫もナカナカでした。ありがとうございました😊

  2. nontaba より:

    misakoさん、コメントありがとうございます。ケンポナシの果柄は木道のある湿地のヒガンバナ(といってももう刈られましたが)斜面付近に落ちています。ネナシカズラは、放置状態で草が刈られていないからこそ意気揚々と蔓延ったのだと思います。どなたもけっこういろいろなところで目にはしていたのではないでしょうか。

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