今田遊水地( 花粉光環・コサギの悲劇 など )

2月27日の朝、遊水地を散歩してきました。
素晴らしく良い天気でしたが、
相変わらず冷たい空気に、川風が強く寒いですね。
写真をクリックすると、大きく見れますよ。

遊水地の北側に到着して、
散歩カバンからカメラを取り出しセットしました。
のんびり散歩を始めると、突然大きな鳴き声が聞こえてきました。
「ホ~~~ホケキョ」
あっ、「ウグイス」のさえずりだ。
私は遊水地での「ウグイス」のさえずりは、今季始めてですね。
しばらく大きな元気な声で鳴いてました。
すると、鳥が飛んで来て木に中に留まりました。
急いでカメラを向けてズームアップすると、「モズ」のメスでした。
枝被りがひどいな。

【写真101】

ん、ふと気になりました。
確か天気予報で、風が強い事と、花粉に気を付けろと言っていたような。
幸い私は花粉症ではないので、何も問題ありませんが、
目を細めて太陽を見ると、何となくそんな雰囲気がします。
と言うことは、あれが出ているかもしれませんね。
急いで手で太陽の光を遮ってみると、やはり出てましたね。
花粉光環です。

【写真102】

花粉光環は、空気中に花粉が大量に飛散しているとき、
花粉の粒子によって太陽の光に回折や干渉が生じて、
太陽の周囲を囲むように幾重にも虹色の環が見られる現象です。
手で太陽を隠しただけではわかりずらいので、
近くにあった、遊水地の防犯カメラで太陽を隠してみました。
これだと良く分かるでしょう。
何重にも虹色の輪が出来ています。
この様子から、今日は花粉がかなり多そうですね。

【写真103】

「ハシビロガモ」のオス三羽とメス二羽が仲よく泳いでいました。

【写真104】

【写真105】

【写真106】

「コガモ」のオスのそばに「カイツブリ」が居ました。

【写真107】

「カイツブリ」が「コガモ」のオスに、
盛んに話しかけているような雰囲気がしていました。
何を話しているのかな。

【写真108】

ん、その少し右側に「コガモ」のメスがじっとして居ました。

【写真109】

そうか、メスがそばにいるんだから、
傍に寄り添えばよいのにと、オスに話しかけていたのかもしれませんね。
でも、話はうまくいかなかったようです。

【写真110】

向こうから「コガモ」が泳いで来ます。
メスが居て、かなり離れてオスが追いかけて行きます。
もうすぐ追いつくところまで来ました。

【写真111】

良い雰囲気になるかなと思いましたが、何ともなりませんでした。
ぶらぶら歩きながら、遊水地側土手の法面を見ると、
白い羽が散乱していて、「ハシボソガラス」が二羽居ました。

【写真112】

【写真113】

あっ、鳥の死骸があって、それを「ハシボソガラス」が食べてます。

【写真114】

白い羽の様子から、「コサギ」だと思います。

【写真115】

【写真116】

おそらく「コサギ」が猛禽類に襲われて、
食べ残しを「ハシボソガラス」が食べているんだと思います。
ここに来る猛禽類は、
「チョウゲンボウ」「トビ」「ハイタカ」「オオタカ」「ミサゴ」です。
「チョウゲンボウ」「トビ」は「コサギ」を襲わないだろうし、
「ミサゴ」が狙うのは魚ですね。
やはり「ハイタカ」か「オオタカ」のどちらかでしょうね。
まてよ、もしかしたら動物かも知れないですね。
以前、下飯田遊水地で自然環境調査のために、
ビオトープ内にセンサーカメラを設置したことが有ります。
カメラに「アライグマ」「ハクビシン」「タヌキ」が写っていました。
「コサギ」が何かの動物に襲われた可能性もありますね。

カップルらしき「コガモ」が居ました。

【写真117】

「ダイサギ」が居たのでカメラを向けました。
あっ、ウンチをした。
シャッターを切るのが遅れ、瞬間は撮れませんでした。
お尻の下あたりに落ちている白い物がウンチです。

【写真118】

大きく撮ろうとズームアップした瞬間、飛び立ちました。
「見てたのね」と言い残して、飛び立ったと感じました。

【写真119】

【写真120】

今日は「ヨシガモ」と「オカヨシガモ」に「オオヒシクイ」を見なかったな。
たぶん、下飯田遊水地に移動してるんでしょう。
さて、帰りにパンを買って来いと仰せつかっているので、
まずは管理センターで一休みしてから買いに行くか。
管理センター休憩室のテーブルにカメラを置いて、のんびりしていると、
隣のテーブルにカメラを持った男の人が座りました。
お互いカメラを持っているので、男の人が話しかけてきました。
キャノンのEOSを持っていて、
純正のレンズは重いけど、これは軽い、
実は、このカメラは家内のカメラ、
マンションの窓を開けると正面に富士山が見える
富士山と夕日や富士山と月を撮るために妻が買ったカメラ、
などと話します。
私は、うなずくだけです。
ふと見た窓越しの空に、大きな鳥が飛んできます。
あっ、「オオヒシクイ」だ。
男の人の話を切り上げ、ベランダに出てカメラを向けました。

【写真121】

【写真122】

【写真123】

上空を旋回しているので、着水するのかと思いました。
でも、旋回だけして、下流方向に飛んで行きます。

【写真124】

【写真125】

鷺舞橋を超えて下飯田遊水地の方に消えました。
部屋に戻ると、男の人は居なくなってました。
「コサギ」の死体はそのままにしておくわけにもいかず、
管理センターの顔見知りの職員に話しました。
手配をして、別の職員が回収に向かいました。

【写真126】

これで遊水地も綺麗に保たれますね。
そうだ、そうだ、パンを買いに行かねば。

秋山 孝

コメント

  1. 藤谷優香 より:

    湘爺さん、花粉光環、勉強になりました。初めて見ました。今度撮影してみますね。湘爺さんのフォトが物語になっていて、いつも楽しく見させて頂いてます。カモの気持ちが見えるようです。コサギは自然界の流れの中、辛いけど、これも自然界。オオヒシクイは見たことないけど、なんだか鳥竜の様な大きな鳥ですね。たくさんのフォトありがとうございます。日差しがあっても、外は冷たい強風です、お身体大切に、ご無理のない様にしてくださいね💛

    • 湘爺 より:

      藤谷優香さん、コメントありがとうございます。
      花粉光環を知りませんでしたか。
      今度撮影してみるとの事ですが、花粉症は大丈夫ですか。
      ファインダー越しに鳥たちを見ていると、何となく物語を想像してしまうんですよ。
      「コサギ」は可愛そうですが、正にこれが自然界ですね。
      「オオヒシクイ」は大きいです。一度見ておくことをお勧めします。

      秋山 孝

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