2021年4月の川名緑地から

3月のうちに山桜もソメイヨシノも咲き終わり、4月に入ってから谷戸の一隅に明るい華やぎをみせてくれたのは中谷戸斜面のカマツカでした(4/12)。

谷戸でなぜかきちんと三つ重ねになっていたヒメシロコブゾウムシ(4/12)。

アジサイの葉には小さな美しい蛾、マエベニノメイガ(4/12谷戸)。

新林公園の入口に大きなケヤキが何本かあります。その樹幹についたウメノキゴケに鮮やかな黄色の卵塊があちこち現れ、やがて、幼虫、成虫が見られました。珍しくありませんが、ナミテントウです(4/6~新林)。

テントウムシのように赤黒の警告色の虫が出てきました。イタドリにいたイタドリハムシ(4/24新林)。

次は、擬態つながりです。警告とは逆の保護色で目立たずに潜むものに出会いました。公園のピラカンサの若葉でエダナナフシ幼虫(4/18新林)。

公園の擬木柵に隠れ忍者を見つけました。わかるでしょうか?

あれっ、と眼を近づけたら、擬木のコケと同じ色味の蛾でした。調べた種名は、たぶん、ヒメシロテンアワヨトウです(4/24新林)。

次は、若葉に潜む隠蔽擬態でなりわいをたてているワカバグモです。初めに気づいたのは黒い動かない虫(アブの仲間?)ですが、よく見るとワカバグモに捕まっていました(4/24新林)。

ところで、上の画像を見ていて、おやっと思いました。このクモ、立派な肢が8本あるのに、さらにもう1対あるの?その肢で獲物を把持してる?そこで、調べてみました。
獲物を押さえている歩脚状のものはクモなど鋏角類に特有な触肢というもので、摂食を補助する構造に特化した場合が多いという説明を見つけて、なるほどです。
次はもう一つのタイプの擬態、強い者に見せかけているキマダラハナバチの一種です(4/24新林)。

そのほか、ちょっと可愛い?ものたちです。新林公園のピラカンサの若葉で顔を出したウーパールーパーかな?調べて、ヒロバモクメキリガ幼虫とわかりました(4/18新林)。


tomyさんもこの仲間を見られていましたが、渋いブロンドと赤紫のツートンカラーが美しいホソオビヒゲナガです(4/24新林)。

4月に緑地でもっとも多く見られたヒメウラナミジャノメ。せわしなく飛んでいる蝶のなかで珍しくミズキの花蔭でお休みしているのがいました(4/26谷戸)。お疲れさま。

ではまた。

——コメント——

三段重ねのゾウムシは面白いですね。
「イタドリ」に「イタドリハムシ」が付くんですか。
今田遊水地には「イタドリ」が群生している場所があります。
今度、注意してみよう。
クモの触肢の話、へ~~面白いですね。知りませんでした。
秋山 孝
By:湘爺

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クモの捕獲シーンはよく見ていますが、巣を張らないクモはこうやって摂食しているんでしょうかね。たまたまの画像で知ることができました。
By:nontaba

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虫たちの季節到来‼️ 会えたらうれしくなっちゃう虫たちですね〜
ベニイロ〜とかツートンカラーとかなんて美しいんでしょう‼️
それとカマツカ‥見たことあるような気もするけど、今年はもう無理ですね‥来年忘れなかったら是非見てみたいです!
By:misakotn

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misakotnも昨年の春にお洒落な虫たちに会っていましたね。いよいよ5月、楽しみですね。
By:nontaba

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コメント

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