イソヒヨドリの囀りが聞こえて

昨日の午後、大庭遊水地公園を歩いていた時、美しい声が聞こえてきました。声の主は太い木の枝にいました。よく見ると少し離れたところに、雌もいました。イソヒヨドリでした。
距離を置いてじっくり観察しましたが、囀りは途中で止まり、しばらくそのまま膠着状態となり、互いにチラッと相手を見ています。やがて♂は枝から地面に降りました。雌はその後、遠くへ飛び去って行きました。
私は近くで見たことがなかったので、目の前に降りてきてびっくりしました。随分フレンドリーな鳥ですね。全く人を気にせず、一生懸命採餌していました。飛び去るまでは待てずに、先を急ぎましたが、まだ本格的な恋の季節ではなかったようです。そして色気より食い気が勝っていたかもなんて思いました。

イソヒヨドリ♂ 美しい声で囀っていました

イソヒヨドリ♂ 聞き惚れていたのでしょうか

2羽の位置関係はこんな感じです

囀るのを止めてしまいました

「あら、どうしたのかしら ちゃんと聞いているのに」怪訝そうな♀?

「まあ、下に降りてしまったわ 仕方ない、さよならしましょう」と飛び去って行きました?

「僕はもう腹ペコで我慢できないよ」とでも言いたそうです?

木の根に頭を入れました

「捕まえたぞ・・・」 小さな虫をくわえています たいしたものですね

「まだまだ腹ペコだよ」という顔でしょうか

「今度はこっちを探してみよう」

お見事です 越冬中のヨコズナサシガメでしょうか

小さな昆虫たちに命を支えられているのが、よくわかります

まだまだ採餌行動は続いたと思いますが、私はここでさよならしました。下に降りてからの写真は撮ったままで一切トリミングしていません。こんなに身近でイソヒヨドリの成鳥を見たのは初めてでした。最後の写真は青い鳥のイメージがして、声だけでなく姿も素敵だなと思いました。

——コメント——

「イソヒヨドリ」がフレンドリーかどうかわかりませんが、結構民家の近くに居ますね。
「イソヒヨドリ」は、私が探鳥するようになってからの馴染みのある身近な鳥です。
湘南台に「イソヒヨドリ」が住み着いているからです。
私が勝手に細かく区分けをしていて、湘南台駅東口族、湘南台駅西口族、湘南台引地川族と三分類してました。
もともと磯の岩場で暮らしていたので、湘南台のビルを岩場として生活しているようです。
ふじさわ自然通信の過去の古い投稿を見ると、「イソヒヨドリ」の湘南台族の話が沢山あると思います。
あるとき、「イソヒヨドリ」の鳴き声や行動を見ていて、あるビルの屋上に巣があると思われました。
そのビルより高い隣のビルの階段から見れば確認できるのではないかと思いました。
隣のビルの階段をゆっくり登っていきました。
巣の有りそうなビルの屋上近くになったとき、突然鳴き声と共に鳥に襲撃されました。
直接攻撃ではなく、私の近くを飛び回りました。
「イソヒヨドリ」の夫婦です。
何度か攻撃され、私の近くの構造物に留まって、私を監視していました。
その時、びくびくしながら撮った写真がこれです。

【写真101】

【写真102】
確かに隣のビルの屋上に巣があって、おそらく雛も居ると思われます。
確認したい気持ちはありますが「イソヒヨドリ」に、ごめんなさい悪かった退散しますと言って降りました。
懐かしい思い出です。
でも、最近「イソヒヨドリ」の数がずいぶん少なくなったように感じます。
秋山 孝
By:湘爺

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秋山さん、イソヒヨドリのお話をありがとうございます。私の歩くところでは滅多に目にすることはありません。この場所では初めてでした。単に目に触れないだけでかなりの数がいるのかも知れませんね。
同じ所を歩いていても、一期一会の世界。その時々に出会えた生き物に感謝です。思うように写真は撮れませんが、目で見たら一瞬でもあとからゆっくり振り返ることができ、新たな発見に繋がります。小さな出来事ですが、私にとってこのふじさわ自然通信は発表の場として、ささやかな記録を残せる場として大変ありがたいです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
By:tomiko

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